微小残存病変モニタリングのための超低頻度体細胞突然変異の高感度検出

微小/分子残存病変(MRD)とは、治療介入後に患者の体内に残存するわずかな数の腫瘍細胞のことです。そうした残存腫瘍細胞を検出し、その量をモニタリングすることは、再発の危険性がある人や術後補助療法が必要な人を特定する有望な予後マーカーとなります。寛解期に採取された検体には ctDNA が少ないため、MRD アッセイは高感度である必要があります。加えて、人によって異なる体細胞変異が存在するため、検出には個別化ソリューションが必要となります。そのため、MRD の診断には、高い感度と特異性を備えた個別化 NGSアッセイが求められています。


このニーズに対応し、MRD についての正確な評価を可能にするために、 Twist Bioscience は MRD Rapid 500 Panels を開発しました。この製品を用いることで、完全に個別化した MRD パネル(最大 500 ターゲット)を最短6日で設計、製造、出荷することが可能です。


Twist Rapid 500 MRD パネルの検出感度を実証するため、胸、肺、大腸がん(CRC)、メラノーマ、腎細胞がんに見られる体細胞突然変異を特異的に標的とする5種類のカスタム MRD パネルを設計しました。これらの MRD パネルはそれぞれ、各組織あたり3~5つの変異、選定された一連のパッセンジャー変異を含む 197 のターゲットを含むように設計されました。各パネルのプローブ配列は、テストサンプルセットのバリアントアレルを組み込むように設計されました。サンプルセットを作成するために、合成バリアント配列と断片化した細胞株gDNA(NA12878)をブレンドし、プロファイルの無細胞および循環腫瘍DNAに近似した作為的な検体を形成しました。平均変異アレル頻度(VAF)を 0%(WT)、0.01%、0.05%、0.1%、2%とする5段階の頻度レベルを用意しました。 UMIアダプターを用いてライブラリーを調製し、MRDパネルを用いてターゲット濃縮を行いました。

 

シーケンス深度 80,000x でバリアントコールを行った結果、各 MRD パネルの 0.01% VAF サンプルにおいて平均 20 個の SNV ターゲットを確実に検出でき、WT コントロールサンプルと明確に区別できることが明らかになりました。変異アレルをターゲットとしたバリアントコールの精度が実証されただけでなく、非常に低いレベル(例えば 0.01% VAF)の MRD シグネチャーの検出のために多数の変異をターゲットとすることの有用性が示されています。
 

以上をまとめると、 Twist MRD Rapid 500 Panels はそのパフォーマンスにより、超低頻度の体細胞突然変異を高感度で検出できることが示されました。

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