抗体医薬の開発
高難易度の治療標的（細胞表面、複数回膜貫通型タンパク質、糖タンパク質など）に取り組むにあたり、Abveris が成功の確率を最大限に高めるために独自に備えているものがいくつかあります。それには包括的なサービス、免疫に関する専門性、業界をリードする開発プラットフォームへのアクセスなどがあります。
Abveris における取り組みは業界をリードするものであり、マイルストーンフィーもロイヤリティも必要ありません！
包括的サービス
初期段階
ユニークな標的を扱う場合、信頼できる試薬、すなわちタンパク質や細胞株の入手が困難な場合があります。私たちは、タンパク質や細胞株の作製能力により、免疫やスクリーニングに必要な適切な量の材料を確保することができます。プロジェクト終了後、残った材料はすべてパートナーに送られ、必要に応じて継続的に使用できるようになっています。
中期段階：探索・スクリーニング
Beacon 上での B 細胞スクリーニングと、最適化されたハイブリドーマ作製プロセスにより、大規模かつ多様な mAb 一式の開発が可能となります。
当社の一連のハイスループットスクリーニングおよび特性評価プラットフォームにより、理想的な結合体を同定できるだけでなく、探索プロセスの早い段階で高親和性かつ機能的に関連する抗体をスクリーニングすることもできます。ハイスループットフローサイトメトリーにより、機能面の活性だけではなく、細胞表面における結合についても解析することが可能です。
後期段階
次世代シーケンシングの取り組みには、開発可能性における懸念を明確化し、より高い価値を提供するカスタムデータレポートが付属しています。組換え抗体作製により、パートナーは信頼性の高い哺乳類細胞株で希望通りの抗体を大量に作製することができます。
免疫に関する専門性
Abveris は、免疫に関する専門性と幅広い能力を有していることに自信があります。以下の免疫法を活用しています。
- ペプチドやタンパク質を用いた免疫
- 細胞を用いた免疫
- 免疫サブトラクション法による細胞を用いた免疫
- DNA を用いた免疫
- VLP を用いた免疫
- 免疫寛容の破壊
DiversimAb マウスの高度免疫反応は、ほんの３週間程度で適切な力価を発生させることができ、抗体の開発を加速化させることが可能です。当社はアジュバントや免疫に関する独自のプロトコルを有しており、当社独自のマウス系統の高度免疫および自己免疫の特徴を活用して、交差反応性のある一連の多様な抗体の開発可能性を高めています。さまざまなヒト化プラットフォームを用いた取り組みにより、治療法開発プロジェクトでよく用いられるマウスモデルに適用できるよう免疫法を最適化しました。
業界をリードする開発プラットフォーム
Abveris では、抗体スクリーニングおよび特性評価のために多くのハイスループットプラットフォームを活用しています。そうしたプラットフォームには、ハイスループット ELISA 用 TECAN システム、ハイスループット on cell スクリーニング用 iQue フローサイトメトリー、抗体キネティクス解析用 Carterra SPR および Octet などがあります。
当社におけるツール
- 抗原やスクリーニング材料の開発
- Harbour のヒト化マウスを用いた完全ヒト mAb の提供
- 野生型マウスよりも多様な mAb 反応を起こす独自の高度免疫 DiversimAb マウス
- 複数の免疫技術：DNA 免疫、細胞免疫、迅速なプロトコル、免疫寛容を打ち破り、交差反応性を補助するアジュバントなど
- 高効率 B 細胞スクリーニング（Beacon）およびハイブリドーマを用いたアプローチ
- 親和性、活性、エピトープビニング解析用の iQue フローサイトメーター、Octet システム、Carterra システムなど、理想的な mAb を同定するための業界トップクラスのハイスループットスクリーニングツール
- 自社内におけるシーケンシング能力
- ハイブリドーマまたは組換え体由来 mAb のスケールアップおよび精製
抗イディオタイプ抗体の開発
Abveris では、DiversimAb™ プラットフォームを使用して、高品質な抗イディオタイプ抗体をお届けします。お客様の創薬アッセイ（PK や ADA など）に用いる高品質な試薬を同定するため、下流におけるアッセイの成功を予測できる関連フォーマットで、厳格で高含量のスクリーニングを行います。
- 迅速な提供
- パートナー企業の目標に対し 94% の成功率
- 厳格なスクリーニングパッケージ
- 多様なアッセイ候補を提供
これらの mAb が臨床アッセイ開発において重要なツールであり、高品質な試薬を迅速に提供することが最終的には患者様の生命を左右することを理解しています。当社チームは、お客様の臨床試験をサポートするために業界随一のスピードで最高品質の抗体を提供することに専心しています。
細胞表面を標的化できる mAb
当社が成功をもたらす秘訣
適切な免疫原の選択
細胞表面の標的を、適切なコンフォメーションと翻訳後修飾で提示することは、困難を伴う場合があります。Abveris は、細胞表面の免疫原の複雑な構造を完全に保たせる、細胞または DNA をベースとした革新的な免疫化プロトコルを利用しています。特定の標的や用途に対しては、組換えタンパク質やペプチドを用いた戦略も有効な場合があります。
Abveris DiversimAb™ テクノロジー
Abveris 独自の DiversimAb™ マウスは、細胞膜にある標的に対するモノクローナル抗体の作製に最適な in vivo オプションを提供します。DiversimAb™ テクノロジーは、標的の表面に利用可能なエピトープが大変少ない場合でも、そうした困難な標的に対しても多様な抗体パネルを作製するために利用できます。Abveris では、完全ヒト抗体医薬開発用ヒト化マウス系統やノックアウト系統といったパートナーからの要望にも対応します。
ハイスループット細胞結合解析
細胞膜に存在する標的に対する抗体の開発を成功させる重要な指標は「細胞上における結合」であるため、フローサイトメトリーによるスクリーニングを頻繁に用いる必要があります。ハイスループット・フローサイトメトリー技術を用いることで、ハイブリドーマの膨大なパネルの高解像度スクリーニングを、数日ではなく数時間で行うことが可能になります。
レパートリーの探索
合理的な設計アプローチでは容易に達成できない抗体工学への革新的な知見が、自然の持つ優れた力を活用して免疫レパートリーの多様性から得られます。
Abveris 独自の高度免疫マウスファミリー（DievrsimAb™ プラットフォーム）および先進的なスクリーニング技術の組み合わせにより、Hit Expansion Workflow は、天然のレパートリーの多様性を活用し、希少で機能的に関連するヒットの配列空間を拡大するとともに、高難易度の治療標的に対する抗体の開発の成功率を高めることができます。
